1階生活スペース、2階寝室というイメージが日本人には根づいているような気がします。10年ほど前に新築したK邸。設計士さんからのアドバイスで、景色の良い2階を生活スペースにしたところ大正解。K邸の2階リビングからは子吉川が一望できます。目線の堤防ではカメラのシャッターを押す人も多いまさに絶景ポイント。季節の移り変わりも生活しながら感じ取ることができます。
建築コストを抑えるために、生活スペースには間仕切りや扉が少ないK邸。おかげで、家族の出入りや動きをいつでも把握でき、コミュニケーションの機会も増えます。特に子供が小さいうちは非常に生活しやすい環境だったとか。
しかし、間仕切りや扉が少なく階段部分は吹き抜け。特にこの吹き抜けが、雪国秋田の寒さを甘く見ていました。真冬は1階玄関部分から結構な冷気が上がってきます。
大きな改装をするわけにもいかないと思った家主は2階の暖房を温風ヒーターから温かさ重視の暖房に変えました。これで解決!
間もなく築10年になりますが、建付けや建築設備には一切の不具合もないK邸。リフォーム資金を貯めて、いずれはご主人の秘密基地を増築したいんだとか。
家を建てることが目標になっている方もいらっしゃるかと思いますが、家を建てること自体が夢の実現ではなく、その家で家族そろって幸せに暮らすことが本当の目標と財産になるのではないでしょうか?